RubyKaigi 2019 CFP に応募しました。以下は書いた内容です。
RMagick, migrate to ImageMagick 7
Abstract
The currently RMagick has some problems about installing on macOS/Windows platform. I will talk about RMagick that it will be migrated from ImageMagick 6 to 7 and it will be solved the problems.
Details
RMagickは2003年ごろから開発されているImageMagickを利用した画像処理用のgemです。現在のImageMagickの最新バージョンは7.0.8なのですが、RMagickは依然としてImageMagick 6に依存しているため初心者のかたが使い始めようとするとインストールにつまづく状況が続いております。とりあえず最新バージョンをインストールしておけば大丈夫だろうと思われたり、古いブログ記事を参考に現状とそぐわないインストールコマンドを実行されてしまい、インストールにつまづくのかと思われます。
「rmagick install」というキーワードで検索すると上位のページに「rmagickのインストールにハマった - Qiita」という記事が出てき、多くの方がRMagickのインストールにつまづいているのかと想像されます。とりわけmacOS上でHomeBrewを使用して以下の様にImageMagickをインストールすると
$ brew install imagemagick
ImagiMagick 7系がインストールされてしまいRMagickのビルドに失敗する状況になります。
この問題を解決するため大江戸Ruby会議07の登壇をきっかけにRMagickをImagiMagick 7系に移行する作業を行っております。作業の進捗や苦労した点などについてRubyKaigi 2019で発表したいと考えております。
この作業を通じて以下の点について改善される予定になっています。
- macOS上でのRMagickのインストール
- Windows上でのRMagickのインストール
- 既存の実装ミスによる memory leak
Pitch
発展したWebサービスであれば画像処理をクラウドサービスに移管されたりするケースが多いのかと思いますが、その前段階であったり、または初学者のかたがRubyの勉強のために画像処理を題材にしRMagickに触れてみるケースは多いのかと思っております。初学者のかたがつまづいてしまいRubyから離れてしまうようなケースはコミュニティーにとって損失となりえます。
コミュニティーにとって技術的な負債となっているRMagick改善することが使命だと考えております。